アロマセラピー留学から…
授業初日、早速、目がクラクラするぐらい大量の授業概要が書かれた用紙が渡され、知らない単語が沢山で焦りました。
後に、様々なコースを取って分かるようになったのですが、イギリスという国は、学校も仕事もマニュアルや教材の前置きが長く、とても論理的で概要が細かに仕分けられ、まとめられています。
きっとネイティブの方々には慣れた方式だから、斜め読みぐらいで良い部分とかも何となく分かるのでしょうが、私は、莫大な文字数に何から手をつけて良いのかでさえ分からなりました。
そして、生徒は30人近くいたのですが、どうやらアロマセラピーではないコースの方もいるみたいなのです。
最初、意味が分からず、私は間違ったコースを申し込んでしまったと血の気が引く思いをしました。
この点は、しばらくして理解したのですが、私が取得したかったアロマの資格は、IFAというイギリス認定のアロマ団体の資格でした。
どうやら、その前にITECという様々な補完療法の認定資格を認定する別の団体のホリスティックマッサージと解剖生理学の資格をパスしない限り、アロマのコースに進めないらしいということが分かりました。
慌てて留学準備をしたたため、どんなコース内容なのかもよく理解していなかったのです…
とりあえず、ホリスティックマッサージだけのコースを取る方、その後にスポーツマッサージのコースやアロママッサージに進む方々の3パターンがあることを理解しました。
どうりで、アロマを勉強するとは思えない感じの筋肉モリモリの方々もチラホラで、高校や大学を卒業したての方や、元事務職、コック、教師、主婦などなど様々な方々がいるはずだわと、納得しました、、、。
そんな具合の理解力だったので、講義の授業は、もちろん難儀でした。
辞書を引いても引いても間に合わない感じで、帰宅してからの宿題や試験勉強は、多分、ネイティブの方の10倍ぐらいの時間がかかっていたと思います。
筋肉や骨の名前、エッセンシャルオイルのラテンネームは、私にとって呪文の様でした。
日本人のクラスメイトも各2〜3人いましたが、助け合って、一緒に何度も頭を悩ませました。
マッサージの実技の授業は、意外に日本人は習得が得意分野なのかもしれません。
ちょっとした角度や当たりどころや筋肉に合わせた圧のかけ方やリズム、見様見真似で理解しやすかったです。
最初、男女関係なく、バスタオル一枚でカバーした状態でパンツ1枚になるのも、日本人的な恥じらいもあったためか驚きはしましたが、皆があまりにも脱ぎっぷりが自然な為、段々と慣れていきました。
そして、優雅なイメージがあったアロマの授業は、日本の様にアロマクラフト作りなども無く、スポーツジムに通っている様な気分にでさえなる感じでした。
毎回、授業に必要な荷物が多かったので、マッサージの授業しか無い日は、スポーツウェアで通学していました。
ホリスティックマッサージで4回×5人、アロマセラピーで6回×6人と更に20人のケースレポート(症例報告)が必要で、他にも数々のレポートや小論文があり、かなり頭を悩ませました。
試験は、もう…必死としか言いようがありません。
英文で表現するって、今だに苦手です。
担当の先生やクラスメイトに、沢山助けて頂きました。
このコースの後、リフレクソロジーやエステなどなど、懲りずに沢山のコースを勉強したのですが、今思い出すと、「よく頑張ったな。」と自分を褒めてあげたいこと、「オイオイ…」という呆れるお話、イギリスという国の風習、クラスメイトの優しさ、大好きだった先生、今までの常識が常識でない価値観が変わる生活、サロンなどでの仕事のお話などなど、尽きなくあります。
また、ブログにでも少しずつ綴ってみようと思います。
決してスムーズに学んできた訳ではなく、山あり谷ありの日々でした。
ただ、そのひとつひとつは、わたしの血となり肉となり、きっと少し違った視点で、皆様の心身や魂のお悩みにお応えできると思います。
● サロンをオープンするまでの道のり