帰国後の日々

帰国前から決めていたことがありました。
ホテルの高級スパで働いてみることです。

美しい環境に囲まれ、上質な接客を身に付け、技術も向上でき、英語も使える場所だと思ったからです。
自分がその場にいることを想像したら、かなり良い気分に感じたのです。

帰国後すぐに、実家のある福岡から東京在住の親友に会いに遊びに行きました。

滞在中、インターネットで、とあるスパの運営会社に目が止まりました。
各スパの写真が、その土地とマッチして、メニューや施術内容や調度品などにこだわりがある感じで、素敵でした。
そこの会社の代表のスパへの熱い想いやこだわりが綴られたブログにも、感銘を受けました。

早速、フォームを送らせて頂いたら、その東京滞在中にすぐにお返事が来て、急遽、履歴書を用意し、面接と実技チェックをして頂きました。
今考えたら、恐ろしい格好で挑んだ気がしますが、まだ海外ボケがあったということにしておきます。
ありがたいことに、その会社に就職することになりました。

会社が運営されているスパの中で、日系のホテルの広大な敷地の中にある軽井沢や海沿いの景色を堪能できる広島、都会の中に凛とした和を感じられる外資系5つ星ホテルを大阪で、経験しました。
どのスパも、その土地やお客様に合ったプロダクツやトリートメントメニューや調度品に、こだわりがありましたありました。

スタッフは正社員のみで、トレーニングも、経験者は約1ヶ月、新人は約3ヶ月みっちりあり、トレーナーやマネージャーは勿論、最終に代表のチェックがに合格しないとお客様に入ることはできないので、皆、お休みの日でも練習していました。
真面目で思いやりのある方が多く、海外生活が長くなって自由奔放な私を面白がって下さり、プライベートでも沢山お世話になりました。
退職した今でも、ご縁が続いているのは、有難い限りです。

トリートメントだけでもフェイシャル、ボディ含めて何種類も手技があり、沢山あるプロダクツの特徴や効能なども覚えないといけないし、身振り手振りの作法や言葉使いも注意を受けます。

私は、軽井沢でトレーニングとなったのですが、そこでのトレーナーの先輩との出会いが嬉しかったです。
スマートで美しい方なので、手技を見ているだけで何時間でも見ていられる感じでしたが、実際に手技を受けても、ウットリしていました。
しかも、頭が理解しないと動けない性格の私が沢山の質問をしても、ご自身なりの見解を説明してくださる方で、多くのことを学びました。

国内外の様々なお客様に接しながら、軽井沢から広島に移動して1年が経過した頃、大阪にオープンして間も無い大阪のスパへ移動となり、マネージャーを引き受けることになりました。

大阪のお客様は、比較的ご自身のご意見をしっかりお持ちで、個性的で明るく、値段には厳しめなので最初は緊張しましたが、こちらが真心を尽くして日々良いものをご提供しようと努力していくと、よく反応して下さるので、とてもやりがいがありました。
外資系のホテルで海外のお客様も大変多かった為、お客様の文化やお考えが興味深く、ホテルとのやり取りも日本的な発想ではないこともあり、目まぐるしい業務は多々ありましたが、楽しい日々でした。

● サロンをオープンするまでの道のり

  1. ホリスティックセラピーを学び始める
  2. イギリスの補完療法
  3. ホテルスパの経験
  4. ホーリズムオープン


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